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論文掲載のご報告 永渕先生
先日、当科スタッフ 永渕裕子先生 が筆頭著者を務めた論文が、国際学術誌 Modern Rheumatology に掲載されました!
永渕先生、おめでとうございます![]()
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論文はこちら
[Modern Rheumatology(外部リンク)](https://academic.oup.com/…/article…/35/6/1030/8069231…)
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**論文概要**
本研究では、Behçet病(Behçet’s disease: BD)における腱付着部炎(enthesitis) の臨床的特徴を明らかにしました。
**対象と方法**
単施設での後ろ向き観察研究として、腱付着部炎を伴うBD症例31例と、腱付着部炎を認めない対照群93例を比較しました。
**主な結果**
* 腱付着部炎の最多部位はアキレス腱(83.9%)
* 関節炎の併発率が高く(93.5% vs 66.7%, P=0.002)
* 多変量解析では、腱付着部炎が**関節炎、膿疱性皮膚病変、精巣上体炎**と有意に関連していました。
* 治療反応は良好でした。
**結論**
BDにおける腱付着部炎は、既報の「膿疱性皮膚病変+関節炎+腱付着部炎」のクラスターと一致し、今後の診断・治療戦略においても重要な臨床的指標となる可能性が示唆されました。
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今後も当科では、Behçet病をはじめとする膠原病の病態解明と治療研究を進めてまいります。

